昨日も書きましたが、医療機関に入荷される季節性のインフルエンザワクチンの量は、例年よりかなり少なくなっています。
それは、私の勤める医院も同じことで…。
昨年の70%しか確保できませんでした。
当然、ワクチンがないので、接種を断る医療機関もあるわけで。
そうなると、誰もがあちこちの医療機関に問い合わせるわけです。
うちの医院にも毎日電話がかかってきます。
大半が、
「よそで断られてしまったので、こちらでお願いできないか?」というもの。
うちの医院は例年予約を受け付けていないので、今年も来られた方から順番に…ということになるんです。
実際、昨日までは問い合わせにそう答えてました。
でも、ワクチンに限りがある中で、毎日希望者を受け入れていたら、肝心の“かかりつけの患者さん”用のワクチンがなくなってしまうんです。
うちの患者さんは高齢者の方が多いので、接種が必要になってきます。
そして、
今日から、初めてうちで接種を希望される方は、お断りすることにしました。
子供さんの2回目の接種も、今年はお断りすることになりました。
接種したいのはやまやまです。
それは、どこの医療機関も同じだと思います。
でも、肝心のワクチンがないんです。
夕方、電話をかけてこられた方にお断りしたところ、
「
あー、ハイハイハイッ(もう結構ですっ)」
と、逆ギレ(?)されてしまいました。
怒られても、こっちも困ってるのに…。
なんとも、やりきれません。
明日もこんな嫌な思いをしなくちゃいけないのかなぁ。
こういうとき、“かかりつけ医”を持つことって、大事だと思います。
こんな状況でも、かかりつけならなんとかなったりしますから。
実際、うちの家族はみなかかりつけ医でワクチンを確保してくれていました。
かかりつけの先生なら、身体のこともよく知ってくれていて安心だし。
少しでも接種料金が安い医療機関を探して、毎年違うところで接種しているような人って、こういうときに困るんですよね…。
あと、勘違いしている方が多いようですけど、
予防接種したから、インフルエンザにかからない、わけじゃないです。
毎年、予防接種してもインフルエンザにかかる人はいます。
だから、普段から予防をしっかりしてほしい。
今日は長々と書いてしまったけど、医療機関だって予防接種を断りたくて断ってるんじゃない、非常に困っているんだということをどうしても分かって欲しかったので…。