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大長文そのA [2008年05月06日(火)]
(つづき)

このように、多くの識者は、運動による減量効果は、
「ほとんどない」ことをすでに明言しています。

そして、挙げた2つの書籍も、
運動をしたものは、カロリーを消費したということで
いい気になり、つい、「汗をかいた後のビールはうまい」
や、朝30分散歩しても87キロカロリーしか消費しない
のに、散歩のあとの朝ごはんはうまい、となり、
それよりだったら、散歩せずに朝食を抜いた方が、
カロリー面ではよっぽどマシ、とか、
そこの点にも言及しています。
(先の記事で、「完全にゼロ」という論拠として
僕があげたことと内容が一致。)

これら書籍の趣旨は、もちろん、
私(ちゅか君)も同意見であります。
そうです、私は、この点では目新しいことを言っている
わけでもなく、とっくに広く知られた当たり前のことを
強調していたのみであったわけです。

ところが、その一方で。
「運動こそ、減量に不可欠なもの」
「運動さえすれば、食事制限カロリー制限は不要。」
「体重を減らせる唯一の方法が、運動」
なる、大間違いが、垂れ流され続け、喧伝され続けて
いるのも事実。
件数から言えば、こちらの方がずっと多いのです。

僕は、この点をもっとも問題視するものです。

そして、さらにややこしいことに、
運動だけでは決して体重を減らせないことを知っている
賢明な人と、インターネット上でこの点
(運動だけでは減量できないこと)
を議論すると、
「そんなことは、誰でも知っている」
「運動だけで、減量できるなんて、そんなバカなことを
言っているヤツなど、いましたっけ?」
「食事制限が不要と言っているヤツだって?
それは、お前の脳内にしかいないよ。プ。」
だとか、そういうことが返って来たりします。
この人たちは、真実をご自分が知っていると
いうことまでは、よろしいのだが、
だが、
間違ったデマが実際に広まっているという
問題を認識していません。
これも問題の一部であります。

そこで、誤りの実例を
次にあげて見ることにいたしましょう。

「気になる症状を完全チェック
からだ(危険信号)SOS」
(阿部聡著 土屋書店)
という本ですが、
著者の肩書きとして、「医学博士」
他を長々と表示してあり、TV出演も
多数だと言います。
そして、勤務している病院名、
卒業した医大名も恥ずかしいぐらい
長々と表示。

この本に、

**************
大切なのは体の脂肪分を燃焼させ、減らすこと。
体の脂肪は、運動することでしか減りません。
他のいかなる方法も、一度ついてしまった脂肪を
減らすことはできないのです。
もう一度いいます。
つまり、脂肪は運動でしか減らないのです。
**************

と、しっかり断言されています。
いうまでもなく、完全なる誤り。

レッキとした現役の医者、「医学博士」
なる人が、著書に、こんな明白な誤りを
断定形で述べているのは、これは、ずいぶんな
問題なのではないのでしょうか?

これが重大な誤りであることは、公的パンフにも
あきらか。
「運動不要」論までいかなくても、必ず食事や
摂取カロリーの方のコントロールを伴わない限り、
運動だけでは体重は減らせないことは、
これは、公にも認められれ、疑う余地がない事実
なのです。

さらに、この本の別な箇所(肝機能の箇所)
では、QアンドAとして、

***************

ガンマGTPが200以上で、脂肪肝と診断され
ました。いったん肝臓についた脂肪は取れない
のでしょうか。


取ることができます。
方法は、原因となったお酒を一時的に止め、
これ以上脂肪を付けないこと。
そして、通常のダイエットと同じように
運動を絡ませて脂肪を燃焼させる(減らす)
ことです。
ちなみに、20分以上の運動をしないと、
脂肪は燃焼してくれません。
できるだけ運動を心がけてください。
**************

 ↑

まあ、好意的に見れば、
「運動を絡ませる」という表現は、ダイエット
すなわち食事制限に運動を併用しろ、とも
読めないこともない。
だが、それよりも、その前に引用した部分は、
ダイエット」なる項での記述なのだから、
やはりこの著者は、ダイエット=運動のみ、
とそう考えているのであるから、
この好意的な解釈は成り立たない。
つまり、この著者(医学博士)は、運動のみ、
でしかガンマGTPを減らせないとそう考えて
そう主張しているわけだ。

もちろん、これも誤りである。

現に、この私は、ガンマGTPが300台以上から、
20分以上の運動どころか、
運動と名のつくものなど一切せず、
減食のみで体重を減らし、
そして、短期間(半年以内)で肝機能の数値を
すべて正常値に戻した経験が、数度もある。

ちなみに、この本において、
非アルコール性の脂肪肝
(肥満性の脂肪肝)のことに
ついて、触れていないのは不十分である。

かくいう私は、肥満時には、あまりお酒を
飲まず、ダイエット時や、体重が減っている時
にアルコールがうまくてうまくて飲みすぎてしまう
ということをやっている。
つまり、私(ちゅか君)は、
アルコールをさんざん飲みながら、
肝機能を正常値に戻したのである。
非アルコール性の脂肪肝においては、
こういうことも可能であるということなのだ。

また、別の方も見てみましょう。

先にも引用いたしました、
インターネット掲示板「2ちゃんねる」の
「初心者の質問に答えるスレ」の回答者氏の
発言ですが、

*******************
238 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。
投稿日: 2008/03/28(金) 22:08:57 ID:+8u5tKH2
166cm 65kg 34.5%
どうしようもない体型です・・・何度もリバウンドして
代謝低いだろうし、冷え性、猫背自覚しています。
今までは食事制限、ショコ(引用者注:踏み台昇降のこと)
(ビリーも少し)でダイエットしていましたが
ジョギングの方がやはり効果出るのが早いんでしょうか・・・
太ってD70→D75になったんですが胸は極端に落としたくないです。
アドバイスお願いいたしますorz

239 名前: 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 投稿日: 2008/03/28(金)
22:34:34 ID:+x1lY9ta
>>238
(中略)
2 どうしようもないとかグダグダ言っ
てないでまず運動を継続しましょう。
高い体脂肪率の改善は長い時間がかかります。
ジョギングだろうがビリーだろうがウォーキングだろうが、
まず一年継続しましょう。
はっきり言いますが、特効薬は時間です。
一年がんばって運動しなさい。
まずは目の前の三ヶ月。夏まで運動を継続して
みせなさい。
率直に言うけど、貴方、運動継続できた
ことないでしょう・・?

3 食事制限なんてイラネ。まず運動し
続けてみせろ。話はそれからだ。
減らさなくていいから、余計なモンを食
うな。菓子だのジュースだの間食をする
な。
してないなら、本当にそのままの食事で
いい。多分してると思うが。

4 効果出るのが早いんでしょうか・・
という質問してる時点でNG。貴方はも
はやどうがんばっても
「半年以上一年まで」がんばりつづけな
ければならないのです。少しでも工夫し
て速く終わらそうなんて思うのが
間違いです。贅肉は罪の証。黙って真正
面から償いましょう。
*******************

このように、
「食事制限などイラネ」
「『(運動を)半年以上一年まで』
がんばりつづけなければならないのです。」
などの大間違いを、
大いばりで断定形で述べてる人が、
実際に、「回答者」レベルの人間のうちに、
実在しています。
この人ひとりだけでなく、この手のやりとりが、
この掲示板のスレッドでは何度も繰り返され続けて
いるのです。

これが、現実です。

「体重を減らす方法は、唯一であり、それは”運動”」
なる妄言は、シロウトから経験者、掲示板の回答者
どころか、「医学博士」の書籍にいたるまで、
ずいぶん広範囲にデマが広められてしまって
いるのです。

(つづく)
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散歩せずに朝食を抜いた方が、
カロリー面ではよっぽどマシ

絶食せずにビール抜いたほうが
カロリー面ではよっぽどマシ
Posted by:う〜ん困った  at 2008年05月06日(火) 20:39