holistic homeostasis homeopathy(homeopathie)

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主人公を応援したくなる本 [2007年09月08日(土)]
  
 いつものように図書館へと出かけ、『夜は短し歩けよ乙女』 森見登美彦著を借りてきました。
 不眠症でなにもかもどうでもよく面倒に感じているのに、どうしたものか己の空虚を埋めんがため書籍を手にとってしまうのであります。
 というわけで、いつものように偏屈な感想を思いつくままに書き連ねておきます。

 読んでみてどんどん続きが読みたい、本を読む手が止まらないという本に久しぶり出会えました。
良くぞ書いて下さいましたと感謝を述べたいくらいです。おそらく、私と同じような恋人いない歴が四半世紀以上のどちらかと言うと硬派な男性諸君ならば同じような感想に至るのではないかと思う。もちろん、全国の書店員のみなさんが熱烈にプッシュしているだけあって万人にお勧めできる一冊でもある。
 本書は雑誌や新聞の書籍の紹介欄にて度々取り上げられていたが、アマゾンやセブンアンドワイなどのオンライン書店でもその人気ぶりには驚かされる。それほど多くの人が主人公の価値観に共鳴し彼の恋愛を応援していたことの現れであろう。
 最初ぱらぱらと読んでみて、古典文学的で丁寧語を装った"です・ます"調が多く桜庭 一樹著の『少女七竈と七人の可愛そうな大人 』に似ているなと思ったが、読み進めていくと加速度的にテンションが高まる文体から 秋田 禎信著の魔術師オーフェン(無謀編シリーズ)に近いような気がしました。とはいえ、類似点の上げやすさでは『 少女七竈と七人の可愛そうな大人 』の方が多いかもしれません。共に現代の日本を舞台にしているにも関わらず、携帯やパソコンなどのIT器機は登場せず情報化社会に振り回されないゆるやかな雰囲気が表現されています。もう一つの共通点はヒロインが色白・天然・華奢という特徴を兼ね備えた少女であることです。これはメールアドレスも聞き出す勇気を持たず自分の行動にブレーキ掛けっぱなしの硬派な男性が希望を抱き好きになれる女性像ではないかと思います。なにしろ、現代社会を生き抜く逞しい女性たちは男性に選ばれるよりも選ぶ比率が高いわけでして、ダメだしされるのを恐れて男たちは怯えているわけです。中にはあきらめて二次元の世界へエスケープする輩も出てくるほどです。そのようなわけで、天然という愛くるしくほんわかと隙を持っていて、尚且つ守ってあげたいという男としての正義の本能を呼び起こさせる華奢な容姿がヒロインとしてネックになってくるような気がします。
 ところで、華奢という要素はもう一つの意味合いがあるような気がします。それは華奢な容姿はグラビアアイドルのようなセクシーな容姿とは対比しているということであります。つまり華奢な容姿が愛ならばセクシーな容姿は性的な特徴を表しているということであります。主人公は硬派な男性ですので、度々登場する閨房調査団に篭絡されるどころか柳田邦男さながらにその行いを否定しています。そのことは彼が無意識に恋愛の対象は煩悩とは逆であるという価値観を生み出していることを表しているような気がします。そして、その結果として主人公が華奢な容姿のヒロインを好きになったわけです。
 しかし、考えてみれば愛と性を分断してしまうというのはおかしなものです。なにしろ、ギリシア神話に見られるように元来は愛と性はエロスとして一体の存在であったわけですから。ですが、オリエントの異教の地より別の愛の神アプロディテ(ヴィーナス)が到来したことにより、理性を持ったギリシア人は愛と性を分けて考えるようになったわけです。理性があるからこそ我々は倫理的に事を考え法律を犯さないわけですが、理性のおかげで本能との葛藤が人を苦しめるわけです。そして、全く持って理性を受け入れた硬派な主人公は恋愛対象も理性に従って見つけるに至ったわけです。
 おや、気がつけば随分と他の書籍との比較から脱線してしまいました。
 さて、それでは簡単に『夜は短し歩けよ乙女 』を読んだ感想やらを思いついたままに書き連ねておきます。
 小説の舞台は現代の京都。主人公とヒロインは京大生で京大を中心に多くの八百万の神のような登場人物が脇役として登場してきます。
 実際の地名が豊富に登場しますので京都ガイドブックなぞを手元に置いて読めば2倍楽しめるはずです。
 そして、小説を読んでから京都を訪れれば観光の視点を変えて楽しめるはずです。
 京都という街は平安・室町など悠久の建造物が今も息づく古風な街だと思われるかもしれませんが、そんなのは世界遺産やら文化遺産に指定されている一部の建造物に過ぎません。優美なる栄華の時代を味わいたいのなら奈良へ行った方が良いと言うものです。実際は平安京の碁盤の目の上に昭和の街並みが乗っかっていて道幅が驚異的に狭いせせこましい街なのであります。大企業の並でどんどん減ってきた個人商店が希少生物のように点在している点も特徴であります。もちろん古本屋も。京都という街は街の景観も文化財の一部として位置づけられておりますので、新開発の手が及んでいないというのが原因であります。道幅が狭いので、普通車が異様に少なく、その分自転車とバイクが街に溢れております。
 交差点 斜め横断 どなられて 才気煥発 いやただの迂愚
 オフィス街は一応近代建築で出来ておりますが、名古屋や札幌のそれと比べたら少しばかり小さく感じます。
 おや、これは感想というより京都の街中案内みたいになってしまいました。
 えっと、感想はと。
 やっぱり読んで終わりじゃなく、後続に続こうと思えたことかな。
なむなむ。






↓の絵は先ほど持論をぶちまけていた色白・天然・華奢ついでに清楚の特徴を備えた女性像をこんな感じかなということで描いたものです。
 しかしながら、この絵は僕の創作ではなく、チェン・シュウフェンさんの描かれた絵を模写したものです。
11:44 | この記事のURL
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亜熱帯の大地に変わる時 [2007年08月19日(日)]
道路には陽炎が立ち上り、作物は日照り続きの熱波に耐えられず萎れてゆく。  
外気に触れた肉体は吸血鬼に血を吸われたかのように脱力に襲われる。
 日本では3日連続で40度を超える日が続き、脳みそは暑さでネガティブナ思考しかしなくなってきている。まさに”どんだけぇー”という感じだ。ん、最初この言葉をテレビで聞いたときは何って低俗な言葉なんだろうと思ったのだけど、ひょっとすると今年の流行語対象並に世間に浸透してきているのかもしれない。
 地球温暖化による気温の上昇に比例して円高なので南半球のニュージーランドへ移民するのもありかも。
 
   まぁ、それは置いといて、この暑さから逃げ出すようにいつもの図書館へと出掛け、 『不都合な真実 ECO入門編』 著:アメリカ合衆国元副大統領 アル・ゴアを借りてきました。
 地球温暖化を扱った大ヒットドキュメンタリー映画を本にまとめたものですが、僕が借りたのはECO入門編なので通常版よりも少し簡略化されてるようです。
 ぺらぺらと捲って見ると、文字数はそれほど多くは無いのだけど、少しばかり英訳っぽさが残っており、科学的な説明文に関する文章は読みにくさがありました。
 全体的には、地球温暖化の事実を示す豊富な写真とデータグラフや未来をシュミレーションした表などにより興味をそそる仕上がりとなっていました。

   科学者の中には地球温暖化や地球規模の環境問題に対して、人類の手によって起こったものではなく、地球や太陽などの星としての活動の一環として説明している人もごく僅かにいるようなんだけど、アル・ゴア氏はそんな現代科学文明が支える資本主義経済を擁護するような科学者たちの説を否定し、エコでロハスな生活による経済成長の持続可能な社会への移行を説いている。  個人的には、彼自身は京都議定書を批准せず独走するアメリカ経済や現アメリカ大統領に敗北したことに対する反発もあるだろう。とは言え、彼が地球温暖化対策の必要性を説いて廻っている本当の理由は次世代へ生きる全ての生命にとっての明るく暮らしやすい環境を残さなければと考えているところが大きいように思う。ページの終りがけにはお祖父さんになったゴア氏とゴア・ファミリーが笑顔で写っている。ちゃっかり孫のフィギュアを握りしめているその手からはそんな彼の思いが伝わってくる。


 読んでいて、地球温暖化について知らなかったこともいくつかありました。
 なんっと、北極の氷の厚さは平均して3メートルほどしかなく、今後地球温暖化が続けば、夏には北極の氷は全部溶けてしまい、北極の生態系は壊れてしまうとありました。
 先日、南極大陸を研究していらっしゃる東 久美子さんという方の公演を聞きに言ったときに彼女は南極ではドーム富士辺りでは最大で3000メートルほど氷の厚みがあり、そこを掘削することで何十万年も昔の地球の様子が分かると話されていたので、僕は北極なら陸じゃないからもっと深くまで掘削できるんなないかなと思っていたわけですが、からっきしそんなことは無理だったわけです。それしても、せっかく悠久の時をへて寒さに耐えられるように進化した北極クマもこんなところで全滅してしまうかもしれないと思うと、人類のデストロイヤーぶりには際限がない思いがしてきます。
 もう一つ、本書を読んで分かったことは、京都議定書に参加していないアメリカだけど、州や都市ごとでは京都議定書で定められていること以上のことをことを実施しているところが結構多く見られるということだ。環境問題を世界で始めて唱えたレイチェル・カーソンの思いを受け継ぎ行動している人々の存在を感じ、アメリカを見直してしまった。   

 本書では”私にできる10の事”として地球温暖化を防ぐために個々人ができることを上げている。省エネルギーの電化製品に交換しようとかほんとに実践しやすいことばかりが上げられているので10すべて実践できる感じだ。ただ、停車中はエンジンを切るという項目だけはこの暑さが無くともせっかちな日本人に実践できるか微妙である。正直僕も後ろの人に遅いっとクラクションを鳴らされそうな気がして躊躇ってしまう。う〜ん、ここがアメリカ人との行動力の差かな。
12:08 | この記事のURL
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図書館で [2007年04月28日(土)]
 市の図書館をぶらぁ〜と本の匂いを嗅ぎ廻っていたら雑誌も貸し出し可能であることを発見した。
 ん〜、もう何年もこの図書館で本を借りているというのにどうして今まで知らなかったのだろう。最近貸し出しを始めたのだろうか?
 気が付くのは遅かったものの、素敵な発見に胸を躍らせ早速雑誌を借りてきた。
 意気込んで一杯借りてしまおうかと思ったが、どうせ殆ど読まないのでニュートンを二冊借りてみた。
 科学雑誌として有名なニュートンは科学・化学・物理・医学等の理系分野に留まらず地理・歴史・恐竜などの記事も掲載されており少年も大人も魅了されるロマンが詰まった雑誌だ。
値段は一冊1000円と雑誌としては高い。
 ページをぺらぺらとめくっていたら面白い記事を見つけた。
 なんと、ネコには甘味を感じる味覚が存在しないのだそうだ!( ̄□ ̄;)ナント!!。
なるほど、それであんなに美味しいケーキも食べないんだね。日々、猫たちの自由きままな生活ぶりにうらやましささえ抱いていたがちょっと同情してしまった。
18:14 | この記事のURL
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イノシシが増えて [2007年04月08日(日)]
 昨日初のトラックバックを試みたけど、何故かエラーになってしまったのでまた挑戦です。

平田剛士著『なぜイノシシは増え、コウノトリは減ったのか』(平凡社新書・777円) 
という新書についてのトラックバックです。

そうです。この本はまだ読んだことはありませんが、イノシシはばっちり増えてます。イノシシだけではなく、最近は外来動植物もどしどし増えてきていることが気になります。
秋の花粉症はセイタカアワダチソウ(ブタクサ)が主な原因なわけですが、このセイタカアワダチソウも外来植物なわけです。今じゃ、日本の風物詩並みにどこにでもある雑草になっちゃってますけど。
 僕の住んでいる地区にも外来動物のヌートリアを最近見かけるようになってしまいました。
川岸にヌートリアが増えたということは、日本古来からいたいたち・オコジョ・てん・なんかの動物は棲家を追われちゃったわけですよ。他にも外来動植物の多くが元々日本に存在した動植物を排除しちゃっているわけです。
 
 ん〜、なんかトラックバック先の本は外来動植物について触れているのか不明なのでまずはこの辺で。
11:46 | この記事のURL
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