『タペストリーホワイト』大崎善生 [2007年09月07日(金)]
見えないかもしれませんが、本の表紙です。
『タペストリーホワイト』大崎善生と書かれてあるのですが・・・。
ここのところ、続けて大崎さんを読んでいます。
学生紛争って「激しかった昭和」というイメージで、今ひとつピンと来ない私。
なんでだろう?という疑問だけが残ります。
学生紛争に何らかの関わりがあった姉を殺された妹が主人公です。
なぜ姉が殺されたのか知りたくて、調べた彼女は恋人も殺されてしまいます。
読み返してみても、彼女の姉と恋人を奪った学生紛争の意味が私にはよくわかりません。
ただ、この小説には、姉が聞いていたキャロル・キングの「タペストリー」というアルバムに収録されていた曲が繰り返し出てきますが、私も聞いてみたくなりました。
偶然なのですが、キャロル・キングこの秋来日するそうです。
大崎さんの好みなんだろうなぁと思ったら、会ってみたくなりました。
学生紛争については、鴻上尚史さんの『ヘルメットをかぶったキミに会いたい』でも多少興味があって読んだのですが、私には・・・。
こちらは学生紛争当時のニュースか何かの映像でかわいい女の子がヘルメットをかぶって微笑んでいる映像があり、その彼女のことが知りたくて鴻上さんが調べて行くという、ドキュメントのようなエッセイのような恋愛小説のようなものでした。
実際の鴻上さんの生活とリンクしていて、現実と小説の境目がよくわからなくて不思議な感じでした。
あれはすべて本当?いや全部創作?今ちょっと思い出しただけでも、不思議です。
あ、眠れなくなっちゃう。
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この事件、私は知らなかったのだけど、大崎さんがこの事件に惹かれた理由が何となくわかるような気がします。
この『ドナウよ、静かに流れよ』はノンフィクションで、2001年8月15日付けの朝日新聞朝刊の「見過ごしてしまいそうな小さな記事」を大崎さんが見つけた... [ReadMore]