●１５２�pの幸せ探し●

家の中で、元気を持て余しているようだったので、

愛猫を散歩に連れて行った。


人に会わないように選んだ、まだ暗い早朝。

犬の散歩のように歩かせる訳じゃないけど、念のため、

普段は首輪もしてない愛猫に、ハーネスとリードを着け、

愛猫を抱き、私の体にリードを一周回してから、

持ち手を自分の手首にかける念の入れよう・・・

何かの音に驚いて、腕の中から飛び出し

事故に遭ったりしたら洒落になんない。

ちょっとの散歩に入念な準備・・・


お出掛け経験は沢山あるが、車のなか以外は

キャリーバッグに居るし、家から抱いて外出したことはない。

興味津々な愛猫も住宅街を出ると哀しげな声を出した・・・

包むように抱き、大丈夫大丈夫と声をかける、、

すぐ落ち着いたけど、グデ〜っと、やる気のない体・・・

たかだか５キロ強だが重い。


いつもの外出のように、景色を楽しむ風でもなかったが、

暴れるでもなく、完全に身を任す愛猫・・・おとなしい。

が、家の玄関が近付くと、急にムクっと起き上がり、

元気を出しやがった！！

力が入っていたのは私だけで、

愛猫を下から支えていた右腕が筋肉痛になっていた。


当分は使わないだろうハーネスとリードを、

綺麗に束ね、引き出しの奥にしまった。