先日、華恵さんの本「ひとりの時間」を紹介しました。
こちら
「ひとりの時間」がすごくよかったので、もっと華恵さんの本を読んでみたい!と思い、すでに出ている2冊を読んでみました。
1冊目は「小学生日記」です。タイトルのとおり華恵さんが小学生の時に書いた文集のようなものですが、文章は小学生が書いたとは思えない!とても素敵なんです。特におすすめなのが授業中一言も発言しないエリカちゃんとの出会いと別れを書いた「ポテトサラダにさよなら」これが私のイチオシです。あとお兄ちゃんのもとい君が帰国して日本になじもうとする涙ぐましい努力を華恵さんの視点から見た「モトイと日本語」もおすすめです。あと家族での京都旅行や八ツ岳での課外授業やフリマの話などなどすべてが文章のテンポがよく一気に読めました。
もう1冊は「本を読むわたし」です。これは華恵さんの幼少の頃から中学生までに出会ったお気に入りの本とその本に関する自分自身の出来事を書いた本です。華恵さんは幼稚園までアメリカで生活していたため英語の絵本もあるし、児童書もあるし、重松清さんの本もあるしでバラエティに富んだラインナップです。すごい丁寧に書かれているし、本と関連づけた自分のエピソードも無理がなくてすごいと思いました。
華恵さんの本の魅力は、自分自身の感情とそこで起こっていることを書くバランスがすごくよくてしかも絶妙の間隔だなと思います。人のことを書くときも決して悪口を書かず、どちらかといえば苦い出来事も読み手が暗くならず「ああ、分かる分かる」って思わせてくれるそんな書き方なんです。早く次回作が読みたい!!