アニョハセヨ〜
先日行ってきた
『韓国シネマショーケース2007』より
第44回大鍾賞映画祭作品賞を獲得したこちらの作品をご紹介です。
家族の誕生
2006年作品
監督:キム・テヨン
出演:ムン・ソリ コ・ドゥシム オム・テウン
コン・ヒョジン キム・へオク ポン・テギュ
チョン・ユミ
【予告映像】
あらすじ
この物語は3つのエピソードで構成される。
家族の物語でありながら、両親が登場しない。
第1部では、ミラの元にずっと疎遠になっていた弟が
年上の再婚相手と共にやって来る。
さらにその再婚相手の義理の娘も現れ、4人の共同生活が始まる。
第2部はスン・キュンと母親、母親の恋人、義理の兄弟との
関係に焦点が当てられる。
第3部では自分以外の男友達とも親しく付き合うガールフレンドに
苛立ちを覚えるキュンスクがストーリーの中心となる。
この3つのエピソードが、不思議な家族の誕生へと結びつく。
私はこの作品はすごく好きかもしれない。
家族とは一体何だろう?
血の繋がり?情?常に共にあるもの?
韓国映画もドラマも、家族をテーマに扱った作品は多いですが、
この作品はこれまでにない風変わりなテイストで、色々
考えさせられつつ、楽しんで観られる作品でした。
この作品の後にも、パク・シニャン主演
『眩しい日に』、
ダニエル・へニー主演
『マイ・ファーザー』等の作品が
輩出されましたが、いずれもやはり
家族とは…?と
考えさせられるものばかり。
今回の作品は、血縁に拘らない、まさに
「縁」そのものを
家族と言い表しているようで、なんとも韓国らしい家族の
在り方を楽しく、時には家族だからこその厳しさを切々と
描写しています。
感情移入という程のドラマ性があるわけではないのですが、
淡々としているようでも、3つからなるそれぞれのストーリーが
最終的に1つになる展開がなんとも絶妙なんですよね。
それぞれの登場人物の演技力と個性が組み合わさった上で、
不思議な余韻を残す、新鮮な個性を持つ作品が誕生したんだなぁ…
という感想を持ちました。
機会があれば、ご覧になってみて下さい。
そして上映前、主演女優の
ムン・ソリ氏の舞台挨拶がありました。