先日の事。
スズメの雛を保護した。
全身羽毛は生えそろってはいるものの、目が開いていないヒナが
落ちていたのである。
しばらく観察していると、どうやら近くの電柱の上にある配電箱(っていうのかな?)
に作った巣から落ちてしまった子のようで、1度親鳥らしきスズメが近寄っていくのを
見かけた。
親がいるのなら放っておいた方がよいのかとも思ったけれど、まだ飛べないその雛、
ぴーぴーと鳴き続けながらよたよたと何時間も歩き回っている。
じき日も暮れるし、建物5階相当に位置する巣にはとても戻してあげられないし、
このままでは他の動物に襲われてしまうのではないか・・と気が気でない。
セキセイインコと暮らしてはいても、野鳥の知識など皆無に等しいのでまったく
どうしていいか分からず、鳥類保護連盟へ電話をして相談してみた。
野鳥に詳しい職員の方のアドバイスでいったん保護することにし、指示どおり
ポカリスエットやドッグフードを練り餌状にしたものを与える。
けれど、飲み物は飲んでくれるのだが、エサはまったく食べてくれず、だんだんと元気が
なくなってしまう雛ちゃん・・
途方に暮れてしまったいんのすけが助けを求めたのが、「すずめSOS」というサイト。
スズメの雛の保護の仕方などかなり詳しく書かれており、掲示板に書き込みをすると
雛に詳しい方々からすぐにお返事がもらえる。
野鳥の会や鳥類保護連盟などは夜間の相談はできないので、こちらのサイト、ほんとうに
助かりました。
皆さんのアドバイスに従いひと晩だけ保護したのち、翌早朝には元居た場所に戻すことに。
いんのすけからは食事をとってくれず弱ってきていたこと、親鳥が雛の存在を認識して
いるらしい事などから、親に返すのが良いのではないかということで。
夜が明けて4時半頃、雛ちゃんを細かくした新聞を敷き詰めた浅いダンボールに入れ、
昨日いた場所に置きしばらく観察していた。
すると電柱の上から親鳥がおりてきてエサを口移しに与えている様子。
それを見た瞬間、涙がにじんできてしまった・・
あんなに食べてくれなかったのに、親の前では大きく口をあけている。
鳴き声も出ないくらい弱っていたのに次第に動けるようになりダンボールからも
自力で出てきている。
何度も何度も双眼鏡をのぞいては様子をうかがっていたのであるが、ある時
見ると雛ちゃんがいなくなっていた。
相談を寄せていた掲示板の方々から、まだ飛べない巣立ち雛の場合、親鳥が安全な
場所に誘導し飛べるようになるまで面倒を見ることもある、とうかがったので、
あの雛ちゃんもそうであると信じたい。
その後も何度も確認したが結局姿を見ることはなかった。
野鳥の雛は無暗に連れ帰ってはいけないというけれど、今回のことで本当に
野鳥の難しさを痛感した。
もちろん保護した雛をちゃんと大人になるまで育て、自然に戻している方も
沢山いる。
巣から落ちて死んでしまう子も多いだろうし、それも自然の摂理だといってしまえば
そうなのだが、目の前にいるか弱い雛を放っておくことはやっぱりできない。
もしまた同じようなことがあったならば、今回勉強したことを生かしてもう少し
ちゃんと保護できたらいいなあと思う。
そして、もしも同じようなことでお困りの方がいたら、ぜひ「すずめSOS」を参考に
してほしいと思います!
スズメだけでなく、ツバメちゃんやムクドリの雛ちゃんを保護した方のお話なんかも
ありました。
あれ以来スズメの姿をみると雛ちゃんの事が思い出され、なんとも切ない気持ちに・・
元気に飛び立ってくれたと信じながらも、もっと何かしてあげられたのではないか、
逆にいんのすけが保護したことで弱らせてしまったのではないか・・などと色んな
ことを考えてしまう。
けれども確実に分かったことは、おスズは小さくても偉大だということ!
落ちてしまった雛を見放さず、しっかり子育てするおスズを、すっかり尊敬してしまった
いんのすけなのである。
野生の生き物はみなそうであると思うのだけれども。。。
相談のため、撮影した雛ちゃん。
どうしているかな・・
別室で保護していたため、雛ちゃんのことなどなーんにも知らないフジコ。
ごーりごーり
ごーりごーり
フジコは平和だね。
雛ちゃんを保護したあと、なぜだかよりいっそうフジコの存在が
大切に思える今日この頃。。
スズメやツバメやツグミまで・・・!
いったいアナタはどこの山奥出身ですか!?
なんて、鹿島の実家あたりでも色んなトリさんを
見かけます。
子どもの頃、落ちていた大人の野鳥(ヒヨドリ
だったような・・?)を保護したことがあり、
ミルワームなどをあげていたけれどやはりはかなく
なってしまった覚えが・・。
でも、雛ちゃんに接するのはセキセイ以外では
初めてだったので、最初は本当にどうしていいか
分からなくてテンパりました
色んな方に助けられ結局すぐに自然にかえして
しまった雛ちゃんだけど、元気でいてくれることを
願うばかりです☆
籐ゴリゴリ、ぴよさんもお好きでしたか〜
ココってちょうど足(爪?)をひっかけて、安定
してゴーリゴーリできるから調子よいのだろうね
やったあと、若干アタマが黄ばんでしまうのが
難点ではありますが・・