サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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サプリメントを所得税控除の対象に [2014年05月31日(土)]
今日、NHKの番組で、医療問題に関する視聴者参加型の討論番組を放送していました。



2025年問題として、高齢者急増への対策が課題とされ


限られた医療資源を前提に、


病院の受診方法から、生活習慣病対策の方法など、いろいろな立場からの発言が行われていました。




数年ほど前までは、

‘救急車たらいまわし’に代表されるような、医療バッシングや医療不信の報道もありましたが、


その後、

産科や小児科を中心に、病院の現場がいかに疲弊しているか、というドキュメンタリーなどが散見されるようになり、



いまは、超高齢社会の到来と財政破たんを前にして、

これからの医療をどうするか、

という課題が、共通の認識となってきたようです。




番組では、一つの解決方法として、

イギリスのGPの例が示されていました。


番組の台本にて、議論を誘導する意図があるためなのでしょうか、

イギリスでの問題点はまったく提示されていなかったので、

番組の中では、

日本でもプライマリケア医を養成しよう、という流れになったようです。



(なお、総合診療医を広めようする試みは、ずいぶん前から日本でも行われています。)





さて、

サプリメント・機能性食品は、

未病対策が中心となるため、


今日のような、医療制度改革や限られた医療資源という議論では、対象になっていません。



病気になってから、病院での治療と併用して、

サプリメントが補完療法として用いられることもありますが、


やはり、健康増進・疾病予防・疾患リスク低減という分野が中心であり、

未病対策のアプローチになります。




この10年の間に、サプリメント・機能性食品成分に関する研究が数多く報告され、

エビデンスの構築が行われた結果、

安全性・有効性・経済性の点から、

適切な適正なサプリメントが、ある程度、利用可能になっています。



現状のエビデンスを俯瞰するとき、

健康寿命の延伸に、サプリメントが寄与することが明らかです。

(厚労省の健康日本21(第2次)では、健康寿命の延伸が目標とされています。)



サプリメントによる健康増進や疾病予防は、公的な医療制度とは別に議論されていますが、

健康管理に個人の費用を負担するセルフケアですので、

経済的なインセンティブを働かせるように、


例えば、サプリメント・機能性食品の購入費用は、所得税控除の対象とする、といった施策が可能でしょう。


(なお、本日のNHKの番組では、

喫煙や飲酒、メタボなど、本人の生活習慣に起因する疾患は、ペナルティの対象とする、

という意見に賛同、という参加者が何名か見られました。



もちろん、個人の嗜好や好みの選択は自由ですが、

一方で医学的に好ましくないというコンセンサスがあるのに、それらの生活習慣を続けて生じた病気に対して、公的な費用を使って治療をするというのは、

限られた医療資源の適正配分、ということからは無理があると思います。



私見ですが、

例えば、


・公的医療費は、税金方式として上限を設定し、その中で、適正な配分を目指す。


・公的医療は無料化。

(ただし、限られた医療資源を広く提供するために、結果的に、その範囲での医療レベルは、イギリスやカナダ、オーストラリアなどの公的病院程度。

つまり、無制限に高額な先進医療を誰にでも、ということにはならない。)

・生活習慣病の一部は包括医療とする。

(例えば、2型糖尿病に対しては、薬価の高い医薬品を出すよりも、食事指導などを充実されるほうが、医療機関にとって有利になるようなしくみにする。)


・健康増進や疾病リスク低減についての自己負担は、健康維持のための必要経費として、所得税控除の対象にする。
サプリメントが対象。
また、セルフケアのOTC薬も自己負担なので控除の対象に。


といったことを考えていました。


posted at 23:55 | この記事のURL
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ビタミンDは食事と一緒に摂る [2014年05月30日(金)]
先日、永田町の某議員会館で開かれた打ち合わせに行ってきました。

先週のLDP本部での会合の続きです。

入り口のセキュリティ付近では、見学の来館者の方を多く見かけました。



さて、本日のお勉強日記です。

今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンDサプリメントの吸収効率について調べた臨床研究が、ブラジルのグループ(UFRGS)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2014 May 23)




ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。


多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。




今回の研究では、ビタミンDサプリメントの吸収について、脂質を含む食事の臨床的意義が調べられました。


具体的には、

二重盲検偽薬対照試験として、

健常者64名を対象に、


3回の食事のうちの1回について、

脂質含有食あるいは対照食の食事と、

ビタミンD3サプリメントを単回投与し、

血中ビタミンD値[25(OH)D]が測定されています。



被験者は、次の4群に分けられています。

・3群では、50,000 IUのビタミンD3(コレカルシフェロール)単回投与で、

脂肪の含有量が、0 g (Group 1), 15 g (Group 2) あるいは30 g (Group 3)の3群。



・1群は偽薬投与群。



血中25(OH)D値、甲状腺ホルモン、カルシウム、アルブミン、マグネシウム、クレアチニンが測定され、

尿中のカルシウム、マグネシウムクレアチニンも投与前と14日後に測定されました。


解析の結果、

まず、投与前には、各群とも血中ビタミンD値が低値でした。



次に、

朝食時にビタミンDを摂取した群では、偽薬群に比べて、

血中ビタミンD値の上昇が認められました。


また、

脂質を含む食事との同時摂取により、

血中ビタミンD値の増加が見出されています。




以上のデータから、

ビタミンD3の単回投与により、2週間後の血中ビタミンD値の上昇作用、

また、

脂質含有食と一緒の摂取でのビタミンD値の上昇が示唆されます。



なお、今回の投与量は、50,000 IUです。

DHCのビタミンD3サプリメントは、1日あたり1,000 IU(25μg)ですので、非常に高用量に感じられますが、単回投与試験として、欧米での臨床試験ではときどき行われるプロトコールです。

また、本試験での脂質は15グラムですので、大さじ1杯強くらいです。



一般的なビタミンD3サプリメントの取り方は、

1日あたり1,000 IUを食事と一緒に、

です。




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。



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ビタミンCサプリメントの血管機能改善効果@メタ解析 [2014年05月29日(木)]
動脈硬化研究の専門ジャーナルに、ビタミンCサプリメント投与による血管内皮機能への影響を検証したレビューが報告されていました。
(Atherosclerosis. 2014 Apr 18;235(1):9-20)





観察研究では、

ビタミンCの摂取量が多いと、

心血管疾患リスクの低下との関連が示されています。



一方、

ランダム化比較試験では、

ビタミンCサプリメントによる血管内皮機能への影響について、明確なデータが示されていません。




そこで、今回の研究では、

ビタミンCサプリメント投与による血管内皮機能への効果に関して、系統的レビューとメタ解析が行われました。



具体的には、

主要医学データベース(Medline, Embase, Cochrane Library, Scopus)を用いて、

2013年5月までに報告された、

・成人を対象にしたRCT、

・介入はビタミンC単独、

・適正な評価方法による血管内皮機能の検証、

が抽出されました。




44報の臨床研究が対象となり、解析された結果、

ビタミンCサプリメントによる血管内皮機能改善作用が見出されたということです。
(SMD: 0.50, 95% CI: 0.34, 0.66, P < 0.001)



アウトカムによる層別解析では、

ビタミンCサプリメントの投与によって、


動脈硬化症での血管内皮機能の改善
(SMD: 0.84, 95% CI: 0.41, 1.26, P < 0.001)


糖尿病での血管内皮機能の改善、
(SMD: 0.52, 95% CI: 0.21, 0.82, P < 0.001)

心不全患者での血管内皮機能の改善
(SMD: 0.48, 95% CI: 0.08, 0.88, P < 0.02)

が認められています。



メタ回帰分析によると、

ビタミンCサプリメントの投与量と、血管内皮機能改善との間には有意な相関が示されました。
(β: 0.00011, 95% CI: 0.00001, 0.00021, P = 0.03)




以上のデータから、

ビタミンCサプリメント投与による血管内皮機能の改善作用が示唆されます。



この作用は、生活習慣病を有する場合にも有用であることから、ビタミンCサプリメントの補完療法としての臨床的意義が想定されます。





DHCでの関連製品として、下記のサプリメントがあります。


マルチビタミン


マルチミネラル


ビタミンC(ハードカプセル)、


γ(ガンマー)-トコフェロール、


トコトリエノール、


天然ビタミンE


ビタミンE




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抗酸化ファイトケミカル・カロテノイドによる抗酸化作用@健常者 [2014年05月28日(水)]
予防医学の専門ジャーナルに、カロテノイド系ファイトケミカル含有サプリメントによる抗酸化作用を示した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(Glob Adv Health Med. 2014 Mar;3(2):34-9.)




マルチビタミンやマルチミネラルに加えて、抗酸化作用や抗炎症作用を有するファイトケミカル、ポリフェノールは、生活習慣病予防に有用であると考えられます。




今回の研究では、

抗酸化ビタミンとカロテノイド系ファイトケミカルを含む複合サプリメントによる抗酸化能への影響が調べられました。



具体的には、

健常者15名(男性7名、女性8名、平均年齢41.7歳)を対象に、


まず、1日あたり2サービングサイズ(皿)までに野菜と果物の摂取を2週間、制限し、

続いて、

抗酸化ビタミン・ファイトケミカル含有複合サプリメントを4週間投与し、


サプリメントの投与前後で抗酸化関連指標が測定されています。




介入期間は、朝食時にサプリメントを2粒、4週間摂取しています。

サプリメント2粒の内容は、以下のとおりです。


ビタミンA 10,000 IU、

ビタミンC 120mg、

ビタミンD3  1,000 IU、

ビタミンE 100 IU、

ビタミンK 120マイクログラム,

チアミン 25mg、

リボフラビン 15mg

ナイアシン 50mg、

ビタミンB6  25mg

葉酸 800マイクログラム

ビタミンB12 200マイクログラム、

ビオチン 500マイクログラム、

パントテン酸 75mg

マグネシウム 40mg

亜鉛 15mg、

セレン 100マイクログラム、

銅 1mg、

クロム 200マイクログラム、


リコピン 6mg、

ゼアキサンチン 2mg、

ルテイン 6mg、

レスベラトロール 10mg、



解析の結果、

4週間のサプリメント投与によって、

血中カロテノイド類、葉酸、ビタミンB12の有意な上昇が認められました。
(P<.05)



一方、
血中酸化LDL値、PAI-1、myeloperoxidase値は有意な減少が示されています。
(P<.05)


なお、
F2-isoprostane, hs-CRP, EndoPATについては、有意な変化は認められませんでした。



以上のデータから、
抗酸化作用を有するビタミンやカロテノイド系ファイトケミカルの複合サプリメントによる抗酸化作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。





DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。




また、各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなども製品化しています。



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高麗人参による酸化ストレス軽減作用@閉経後女性 [2014年05月27日(火)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、閉経後の女性において、高麗人参による酸化ストレス軽減作用を示した臨床研究が報告されていました。
(J Ethnopharmacol. 2014 May 8.)




高麗人参(朝鮮人参)は、ウコギ科ニンジン属の生薬であり、中国伝統医学の処方や和漢薬として利用されてきました。

『日本薬局方』には、効能として虚弱体質の改善や肉体疲労の回復、病中病後の体力回復があげられています。


基礎研究では、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗ストレス作用、抗糖尿病作用、抗がん作用、循環改善作用などが示されてきました。


予備的な臨床研究では、認知機能の改善、心血管疾患の予防および改善、狭心症治療、脂質異常症改善、血糖コントロール改善、がん患者のQOL改善、勃起障害改善、運動耐用能改善などが示唆されています。




さて、今回の研究では、

中高年の女性において、高麗人参(朝鮮人参)による抗酸化作用が検証されました。


具体的には、

45−60歳の閉経後の女性82名を対象に、

1日あたり3グラムの高麗人参(red ginseng)

あるいは

偽薬が

12週間投与され、



抗酸化活性や酸化ストレスマーカーが測定されました。



71名の被験者が試験を完了しています。



解析の結果、

12週間の高麗人参投与によって、

血中抗酸化酵素(SOD)活性の有意な亢進が認められ、
(P<0.001)


これは、偽薬群と比べても有意な上昇でした。
(P=0.004)



また、

過酸化関連マーカーのMDA値は、12週間の高麗人参投与により減少(改善)しました。
(P=0.001)


MDAは、介入群の投与前後では有意な減少でしたが、

偽薬群との比較では、減少傾向となっています。
(P=0.064)



その他の関連指標(グルタチオンペルオキシダーゼや8OHdG、糖代謝関連指標)には有意な変化は認められていません。




以上のデータから、

高麗人参による抗酸化活性亢進・酸化ストレス軽減作用が示唆されます。






私は、以前、酸化ストレスマーカーの年齢階層別の基準値を示した研究にかかわったことがあります。

日本人2,500名を対象に、尿中8OHdG値を測定しました。


そのデータでは、

女性は、更年期を境にして、酸化ストレスが上昇すること、

具体的には、閉経後の年代では、女性のほうが男性よりも酸化ストレスが大きいことが見出されました。


相関した因子は、血中鉄でした。



閉経後の女性では、

抗酸化ビタミンや機能性成分を摂取する意義があると思われます。




DHCでは、下記の製品を取り扱っています。

高麗人参






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葉酸サプリメントによる血管機能改善作用@メタ解析 [2014年05月26日(月)]
動脈硬化研究の専門ジャーナルに、心臓病患者における葉酸サプリメント摂取による血管機能改善作用を示したメタ解析が報告されていました。
(Atherosclerosis. 2014 Apr 18;235(1):31-35)



葉酸はビタミンB群の一つです。


妊娠初期に不足すると、小児の発達障害を生じ神経管欠損症のリスクを高めることから、日本でも、妊娠中の葉酸サプリメントの利用が推奨されています。

(葉酸は、妊娠初期において重要ですので、妊娠がわかってから摂取するのではなく、妊娠を計画している時点で摂り始めるのがポイントです。)



成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


また、大腸がん抑制など抗がん作用も示されています。



さて、
今回の研究では、

心臓血管疾患患者における葉酸サプリメントの効果が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースから、


ランダム化比較試験の8報が抽出され、メタ解析が行われています。


解析の結果、

心血管疾患を有する患者での葉酸サプリメント投与によって、

偽薬群に比べて、

上腕動脈での血管拡張反応(flow-mediated dilatation;FMD)の有意な改善が認められたということです。
(SMD = 1.65 with 95% CI 1.12-2.17, p < 0.001)



サブ解析では、
脂質異常症の治療や投与期間などでの差は示されていません。



以上のデータから、

心臓病患者において、
葉酸サプリメントによる血管内皮機能改善作用が示唆されます。





DHCでは、
葉酸サプリメントを製品化しています。






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抗酸化ビタミンによる血管機能改善効果@生殖補助医療の小児 [2014年05月25日(日)]
今日は、日本統合医療学会のセミナーがあり、午後のセッションで座長を務めさせていただきました。



さて、
今月の循環器病学の専門ジャーナル(電子版)に、生殖補助医療による小児において、抗酸化ビタミンによるNO産生促進と血管機能改善作用を示した臨床研究が、スイスのグループ(University Hospital, Bern)から報告されていました。
(Eur J Prev Cardiol. 2014 May 9)




生殖補助医療(ART:Assisted Reproductive Technology)では、母体だけではなく小児での健康上のリスクが認められます。



例えば、

ARTによる小児では、血管機能障害が知られています。


ただし、心血管リスクなど長期的な予後への影響は明確ではありません。


動物を用いた基礎研究では、ARTによる高血圧発症と寿命短縮が示されており、

作用機序として、血管内皮細胞でのeNOS発現の低下とNO産生の減少が考えられています。



そこで、今回の研究では、

ART誘導性血管機能障害に対する抗酸化ビタミン類の抗酸化作用を介した作用が検証されました。



具体的には、

二重盲検偽薬対照試験として、

ARTの小児21名と、対照群の小児21名を対象に、

ビタミンC(1グラム)とビタミンE(400 IU)、あるいは偽薬を4週間投与し、


血管機能として

高地暴露時(3454&#8201;m)の上腕動脈のFMDと肺動脈圧(echocardiography)が測定されました。


(高地暴露では、

酸化ストレスによって、

肺血管機能に対する負荷やNOの生物活性の減少が生じます。)





解析の結果、

ART小児での

抗酸化ビタミンサプリメント投与によって、



血中NO値の有意な上昇、
(from 21.7&#8201;±&#8201;7.9 to 26.9&#8201;±&#8201;7.6&#8201;&#181;M, p&#8201;=&#8201;0.04)

FMDの有意な改善、
(from 7.0&#8201;±&#8201;2.1 to 8.7&#8201;±&#8201;2.0%, p&#8201;=&#8201;0.004)


高地暴露誘導性肺高血圧の抑制
(from 33&#8201;±&#8201;8 to 28&#8201;±&#8201;6&#8201;mm Hg, p&#8201;=&#8201;0.028)

が認められました。



一方、対照群では有意な変化は認められていません。



以上のデータから、

ARTによる小児において、

抗酸化ビタミンサプリメントの投与は、

NOの生物活性の亢進と、全身および肺血管での血管反応の改善作用を示すと考えられます。






DHCでの関連製品として、下記のサプリメントがあります。


マルチビタミン


マルチミネラル


ビタミンC(ハードカプセル)、


γ(ガンマー)-トコフェロール、


トコトリエノール、


天然ビタミンE


ビタミンE




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PCOSに対するコエンザイムQ10の作用 [2014年05月24日(土)]
生殖医学の専門ジャーナル(電子版)に、クロミフェン抵抗性のPCOSに対するコエンザイムQ10の働きを調べた臨床研究が、エジプトのグループ(Mansoura University)から報告されていました。
(Reprod Biomed Online. 2014 Mar 26.)



PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。


クロミフェンは、不妊治療に用いられる薬で、排卵誘発作用があります。




今回の研究では、

クロミフェンの治療抵抗性PCOS患者に対して、コエンザイムQ10の併用による働きが検証されました。




具体的には、

クロミフェン抵抗性PCOSの不妊症患者101名を対象に、


・コエンザイムQ10とクロミフェンの併用:51名、82周期、

あるいは、

・クロミフェン単独投与:50名、71周期

の2群について、比較が行われました。



アウトカムとして、卵胞の数、血中エストラジオール、プロゲステロン、内膜肥厚、排卵、妊娠、流産が調べられました。




解析の結果、

コエンザイムQ10併用群では、

14mm以上および、18mm以上の卵胞の数が有意に増加していました。




また、コエンザイムQ10併用群において、

有意な内膜肥厚が認められました。

(8.82±0.27mm vs 7.03±0.74mm)




排卵は、

コエンザイムQ10併用群では、

82周期中54回(65.9%)でした。



一方、非併用群では71周期中11回(15.5%)

に過ぎませんでした。





さらに、臨床的な妊娠率は、

コエンザイムQ10併用群(19例/51例, 37.3%)のほうが、

対照群(3例/50例, 6.0%)よりも有意に高率でした。




以上のデータから、

クロミフェン治療に十分反応しないPCOSの不妊症患者では、

コエンザイムQ10の併用投与により、

排卵の増加、妊娠率の向上が認められ、

不妊症の補完療法として安全性も高く有用であると考えられます。






コエンザイムQ10では、男性不妊症に対する効果も知られています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。






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HIV治療におけるビタミンDの臨床的意義 [2014年05月23日(金)]
今月の感染症研究の専門ジャーナル(電子版)に、HIV治療におけるビタミンD値の意義を調べた臨床研究が、米国のグループ(Johns Hopkins University)から報告されていました。
(J Infect Dis. 2014 May 5)




ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。


多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。




HIV感染者では、血中ビタミンD (25(OH)D)の低値と、死亡率上昇との相関が知られています。

ただし、抗ウイルス治療と、ビタミンD値との前向き研究は知られていません。




そこで、今回の研究では、

症例コホート研究として、

抗レトロウイルス治療/HIV治療におけるビタミンDの臨床的意義が調べられました。



具体的には、

未治療のHIV患者411名を対象に、

抗ウイルス治療を開始して、WHO stage 3/4あるいは96週間以内の死亡例あるいは、が主アウトカムとされました。

192例が主アウトカムの解析対象となり、

152例と29例が2次アウトカムであるウイルスおよび免疫不全とされました。


試験開始時にビタミンDが低値(<32 ng/mL)であった被験者について、アウトカムとの関連が検証されています。



解析の結果、

ビタミンDの低値は、各地域で、27%から78%の間で認められました。

また、ビタミンD低値は、高いBMI、冬季、低いウイルス量と相関が示されています。



試験開始時のビタミンD低値は、

HIV進展リスクの増大や死亡リスクの上昇と有意な相関が認められています。
(HR 2.13; 95% CI: 1.09-4.18)



以上のデータから、

HIV治療では、ビタミンDの低値が予後不良に相関すると考えられます。


今後、ビタミンDサプリメントの併用投与による介入試験での検証が期待される分野です。





近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。




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クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者 [2014年05月22日(木)]
補完代替医療研究の専門ジャーナルに、クロレラ摂取による乳がん患者でのQOL(生活の質)改善作用を示した臨床研究が、久留米大学のグループから報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2014;2014:704619.)




クロレラ(Chlorella species)は、淡水産の藻の一種です。




タンパク質やアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類といった栄養素が豊富であり、抗酸化作用のある葉緑素(クロロフィル)の含有量も多いことから機能性食品素材/サプリメント成分として利用されています。




今回の研究では、

クロレラによる乳がん患者でのQOLへの作用が調べられました。



具体的には、

乳がん患者45名を対象に、

・対照群(ビタミン・ミックス・タブレット投与)

・クロレラ顆粒投与、

・クロレラ熱水抽出物含有ドリンク

のいずれかを1ヶ月間投与し、

QOLが測定されました。


QOL指標として、

乳がん患者QOLに用いられる

Functional Assessment of Cancer Therapy-Breast (FACT-B),

the Izumo scale for abdominal symptom-specific QOL

が利用されました。



なお、対象の乳がん患者は、自宅療養中/通院中であり、入院患者ではありません。



36名分のデータが解析されています。


試験開始時には、

FACT-Bスコアについて各群に差はありませんでした。


介入後、

クロレラ顆粒投与群において、Breast Cancer Subscaleスコアの有意な改善が認められました。
(P = 0.042)


(なお、FACT-B は、FACT-General (FACT-G) と Breast Cancer Subscale (BCS)で構成されます。)





クロレラ抽出物投与群の50%の被験者では、

疲労感の減少や乾燥肌の改善といった効果が認められました。

(対照群に比べて有意差あり。P < 0.01)




以上のデータから、

クロレラによる乳がん患者でのQOL改善作用が示唆されます。







クロレラやスピルリナに関する研究として、次のような報告があります。


クロレラによる血管機能改善作用



クロレラによる抗酸化作用@日本人高齢者



クロレラによる抗酸化作用@喫煙者



妊婦におけるクロレラサプリメントの効果




スピルリナの抗酸化作用 



スピルリナによる免疫賦活作用




スピルリナによる糖尿病治療薬の副作用軽減





DHCでは、

クロレラ


スピルリナ


を製品化しています。




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霊芝と冬虫夏草による運動能向上作用 [2014年05月21日(水)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、霊芝と冬虫夏草による運動能向上効果を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Pavia University)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2014;2014:979613)




機能性食品・サプリメントは、運動耐用能や運動パフォーマンス向上を目的として用いられています。



例えば、


カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。



また、BCAAクエン酸も、運動時に広く用いられている成分です。




さて、今回の研究では、

霊芝(Ganoderma lucidum)と冬虫夏草(Cordyceps sinensis)サプリメントによる運動能への影響が検証されました。



具体的には、

30歳から40歳の健康な男性被験者7名を対象に、

1日あたり2カプセルの霊芝、3カプセルの冬虫夏草サプリメント、あるいは偽薬を3ヶ月間投与し、

運動能への働きが調べられました。



被験者は、アマチュアのサイクリストで、10年以上の経験があり、

1週間に300km、1年間に12,000/15,000km、走行するアスリートで、

自転車競技("Gran Fondo")参加者です。




サプリメントの内訳は、

霊芝1カプセルあたり390&#8201;mg の抽出物含有、

冬虫夏草1カプセルあたり445&#8201;mg の標準化抽出物含有

であり、


1日あたりでは、

標準化冬虫夏草抽出物が1335&#8201;mg で、ベータグルカン量として 34.71&#8201;mg、

霊芝抽出物が1170&#8201;mgで、ベータグルカン量が95.9&#8201;mg です。




解析の結果、

唾液中のテストステロン/コルチゾール比は、

競技前に比べて、

競技後に30%以上の低下が認められました。



この比は、オーバートレーニング症候群のリスクを示すと考えられています。


また、

血中抗酸化能は、3ヶ月間のサプリメント投与によって亢進が認められました。




以上のデータから、

健康なアスリートにおいて、

霊芝および冬虫夏草サプリメントの投与による運動耐用能向上作用および抗酸化能亢進作用が示唆されます。





DHCでは、

霊芝サプリメントを製品化しています。




また、
冬虫夏草含有サプリメントも扱っています。

体力満々



醗酵黒セサミン+スタミナ





霊芝については、
コクランに、霊芝の抗がん作用についてのレビューが示されています。
霊芝(レイシ)のがん治療における臨床的意義



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カルシウムサプリメントは心血管リスクを高めない [2014年05月20日(火)]
今月の骨粗鬆症研究の専門ジャーナル(電子版)に、女性におけるカルシウムサプリメントの摂取と、心血管リスクとの関連を調べた研究が、米国のグループ(Brigham and Women's Hospital)から報告されていました。
(Osteoporos Int. 2014 May 7.)



カルシウムサプリメントは、骨粗鬆症の予防/リスク低減のために広く利用されているベーシックサプリメントです。


特に平均的な日本人の食生活では、カルシウム、マグネシウム、亜鉛の摂取不足が示されています。

(厚労省の国民健康・栄養調査)



一方、

疫学研究では、カルシウムサプリメントと心血管リスクについての相関が示唆されています。



そこで、今回の研究では、

カルシウムサプリメントと心血管リスクとの関連について、24年間の追跡調査による検証が行われました。



具体的には、

米国で行われたナースヘルススタディ(Nurses' Health Study)という前向きコホート研究の参加女性74,245名を対象に、



1984年から2008年にかけて、

24年間の追跡期間中の心血管疾患(心筋梗塞や狭心症といった冠状動脈疾患)および脳卒中との関連が調べられています。


なお、研究の参加者は、試験開始時には心臓病や脳卒中は有していません。



カルシウムサプリメントの摂取状況は、4年ごとに調査されました。



解析の結果、

24年間に、
4,565 例の心血管イベント (2,709例の心臓病 と1,856 例の脳卒中)が認められました。



登録時において、

カルシウムサプリメントの非摂取者に比べて、

カルシウムサプリメントを摂取していた被験者は、

身体活動度が高く(運動習慣を有している)、

喫煙率が低く、

トランス脂肪酸の摂取量が少ない、

という特徴がありました。



年齢やBMI、食事からのカルシウムの摂取量、ビタミンD摂取量、その他の心血管リスクの補正後

1日あたり1,000mg以上のカルシウムサプリメントを摂取していた群では、

非摂取群に比べて、

心血管リスクが18%低下していました。
(95 %CI 0.74 to 0.92; p for trend <0.001)




心臓病のリスクについては、

非摂取群に比べて、

1日あたり1,000mg以上のカルシウムサプリメント摂取群では、

29%のリスク低下
(0.61 to 0.83; p for trend&#8201;<&#8201;0.001)
でした。



一方、

脳卒中については、

有意差は認められていません。
(0.87 to 1.21; p for trend&#8201;=&#8201;0.61)




以上のデータから、

女性において、

比較的高用量のカルシウムサプリメント摂取でも、

特に心血管リスクをあげるようなことはないと考えられます。

(むしろ、心血管イベントおよび心臓病リスクについては抑制作用が示されています。)





日本人の食事摂取基準および食生活を考えると、1日あたり1,000mgは多すぎるように思います。

日本のサプリメントはそこまでの高用量では設計されていませんので、通常の一日目安量を摂ることで大丈夫です。
(過剰の心配はありません。)



また、骨の健康維持には、

カルシウムだけではなくて、

マグネシウムとの組み合わせ、

ビタミンD、ビタミンKが大切です。

CBPの機能性も示されています。


これまでの研究では、次の報告があります。


ビタミンD+カルシウムサプリメントによる骨折予防@高齢女性



ビタミンKによる高齢女性での骨折予防効果



ビタミンDによる疲労骨折リスク低減作用




DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。


ビタミンD3



ビタミンK



カルシウム+CBP




カルシウム/マグ



カルシウム[コーラル]



DHCのびっこCBP【栄養機能食品(カルシウム・鉄・ビタミンD)】




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ビタミンDによる炎症性腸疾患の改善メカニズム [2014年05月19日(月)]
今月の消化器病学の専門ジャーナルに、ビタミンDによる炎症性腸疾患(IBD)改善メカニズムのレビューが報告されていました。
(World J Gastroenterol. 2014 May 7;20(17):4934-4947.)




慢性炎症を病態とする炎症性腸疾患(IBD)として、潰瘍性大腸炎やクローン病が知られています。




サプリメントに関する研究では、オメガ3系脂肪酸、ウコン(クルクミン)、ビタミンDといった機能性食品成分による炎症性腸疾患改善作用が示唆されています。

また、食事療法では、マクロビオティックをベースにしたセミベジタリアン食による改善効果が知られています。



さて、今回の研究では、
炎症性腸疾患(IBD)に対するビタミンDサプリメントの作用メカニズムについてレビューが行われました。




まず、IBD患者では、ビタミンD欠乏が広く知られており、

ステロイド剤の服用なども加わって、

骨密度の低下や骨折リスクの上昇が考えられます。


そのため、IBD患者では、ビタミンDサプリメントの利用が推奨されています。



次に、

IBDモデル動物やヒト臨床研究において、

ビタミンDによる免疫調節作用/免疫賦活作用、抗炎症作用が示されています。



これは、

ビタミンDの活性型である1,25(OH)D3が、T細胞に働き、

Th1/T17に対して、T2/調整性T細胞を促進するため、とされています。


また、樹状細胞の炎症抑制、抗菌作用、サイトカイン類の産生調節作用も示されています。


ヒト臨床研究でも、IBDにおけるビタミンDの治療効果が示されており、


ビタミンD値の正常化は、IBD再発リスクの抑制、IBD関連手術のリスク低下、QOLの改善が知られています。


ビタミンDは、安全性が高く、経済性(費用対効果)にも優れた機能性成分と考えられます。


ただし、

個別の状態では、至適な血中濃度への調整が必要であり、

病態の変化を見ながら、モニタリングが求められます。


また、IBDに対する補完療法として、さらに多くの介入試験も必要と考えられます。




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。




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第1回日本健康促進医学会学術総会@長崎 [2014年05月18日(日)]
この週末は、第1回日本健康促進医学会学術総会@長崎大学医学部でした。


本日は、講演のセッションで座長を務めさせていただきました。




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カルニチンの人工透析患者の病態改善効果 [2014年05月17日(土)]
腎臓研究の専門ジャーナルに、L-カルニチンによる人工透析患者での身体能力と脂質代謝の改善効果を示した臨床研究が、日本の病院(Sapporo South One Hospital)から報告されていました。
(Nephron Extra. 2014 Mar 25;4(1):33-41)



カルニチンは、アミノ酸誘導体で、食肉(ラム肉)や乳製品に豊富に存在します。


カルニチン(L-カルニチン)は、脂肪の代謝に必要な機能性成分です。

(長鎖脂肪酸は、L-カルニチンと結合することでミトコンドリアに入ります。)




L-カルニチンに関する研究では、中性脂肪やVLDLコレステロールの低下作用、肝臓での脂肪蓄積の抑制、運動能向上作用、肥満での減量など、多彩な働きが示されています。




例えば、

カルニチンによる運動耐用能の亢進@アスリート

という研究も知られています。



また、特定の病態において、治療と併用されることもあります。


例えば、腎疾患患者の血球減少症に対する効果、糖尿病患者での代謝の改善、慢性疲労症候群患者の症状改善、C型肝炎のインターフェロン療法の補助療法などが報告されています。


特に、腎不全によって慢性維持透析を受けている病態では、カルニチン欠乏による障害が知られており、L-カルニチンの摂取が推奨されます。




慢性維持透析患者では、

健常者に比べて、

身体活動能の低下が認められます。



そこで、今回の研究では、

慢性維持透析患者において、

L-カルニチン投与による身体活動および脂質代謝への影響が調べられました。



具体的には、

二重盲検試験として、

慢性維持透析患者20名を対象に、

・1日あたり900mgのL-カルチニンの経口摂取群、

・偽薬摂取群

の2群について、3ヶ月間の投与が行われ、


心肺運動負荷試験として自転車エルゴメーターが用いられました。



解析の結果、

まず、

血中のフリーカルニチンとアセチルカルニチン値は、

L-カルチニン投与群において有意に増加しました。

(22.9±7.3から149.9±51.8 μmol/l へ。また、16.0±2.8 から100.3±50.2 μmol/lへ。)

このとき、脂質代謝には影響は見られていません。



対照群では、

3ヵ月後の時点で

運動時間は減少し、AT値(嫌気性域値)の心拍数は増加しました。


一方、L-カルチニン投与群では、有意な変化は認められませんでした。



その他、L-カルチニン投与群では、
minute ventilation/CO2 output slopeが有意に増加したことから、
(38.9±7.8 から 43.8±11.8へ)


酸素需要の増加に対して、

エネルギー源として炭水化物から脂質への変化が示唆されます。




以上のデータから、

慢性維持透析患者において、

L-カルニチンの投与は、身体運動能を改善すること、

また、これは筋肉組織における脂質代謝の改善によることが示唆されます。








機能性食品素材・サプリメントでは、抗炎症作用や抗酸化作用を有する成分があり、人工透析患者に対する効果が示唆されています。

(腎不全・維持透析患者のためのサプリメント)


例えば、疫学研究では、魚油/オメガ3系脂肪酸の摂取が多いと、人工透析患者の生存率が向上する、というデータが知られています。
(Am J Kidney Dis. 2011 Aug;58(2):248-56.)


また、腎不全患者の新規透析用動静脈グラフト術後経過に対する魚油サプリメントの効果を示したランダム化比較試験も示されています。


その他、次のような報告も知られています。


葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果



腹膜透析患者におけるビタミンCとEの抗酸化作用



維持透析患者でのビタミンEの抗酸化作用



・慢性血液透析患者に対するビタミンD3サプリメントの有用性



・腎不全患者の透析用動静脈グラフトに対する魚油サプリメントの効果



・ビタミンD高値は腎結石症との相関なし




・還元型コエンザイムQ10による腎機能改善作用



・ビタミンD3+カルシウムサプリメントによる効果@慢性腎臓病患者



・ビタミンD不足の腎臓移植患者ではタンパク尿が認められる



・人工透析患者におけるαリポ酸の効果



・ビタミンDによる慢性腎臓病の死亡率低下作用



・末期腎疾患患者におけるビタミンDサプリメントの効果




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脳卒中の予後と血中ビタミンD値の関係 [2014年05月16日(金)]
今月の神経病学研究の専門ジャーナル(電子版)に、脳卒中患者の予後と、血中ビタミンD値との関連を調べた調査研究が、中国のグループから報告されていました。



今回の研究では、

急性虚血性脳卒中(脳梗塞)の患者の予後と、

血中ビタミンD値[25(OH) D]との関連が検証されました。



具体的には、

2012年6月から13年10月までの間に、

急性虚血性脳卒中(脳梗塞)を発症した患者326名を対象に、


血中ビタミンD値の測定と

NIHSS(National Institute of Health Stroke Scale;脳卒中重症度評価スケール)による重症度の判定が行われています。



解析の結果、

血中ビタミンD値と、

脳卒中重症度(NIHSSスコア)との間に有意な負の相関が認められたということです。




多変量解析の結果、

血中ビタミンD値は、

脳卒中の予後や生存率に関連して、

独立した予後決定要因のひとつであることが見いだされました。






以上のデータから、

血中ビタミンD値の高値は

急性虚血性脳卒中(脳梗塞)の好ましい予後に関連することが示唆されます。



今後、ビタミンDサプリメント投与による介入試験での検証が期待される分野です。





近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。



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食物繊維による心筋梗塞後の死亡率低下効果 [2014年05月15日(木)]
英国医学ジャーナルに、食物繊維の摂取による心筋梗塞の予後改善を示した疫学研究が、米国のグループから報告されていました。
(BMJ. 2014 Apr 29;348:g2659.)




今回の研究では、

心筋梗塞発症後の食物繊維の摂取による働きについて、

心筋梗塞発症の前後の食物繊維摂取量の変化、全死亡率および心血管疾患死亡率が調べられました。



具体的には、

前向きコホート研究として、


米国での男性1,840名、女性2,258名を対象に、

最初の心筋梗塞発症を生存し、

心筋梗塞の前後で食事調査により食物繊維の摂取量が測定されています。



(被験者は、試験登録時には、心血管疾患や脳卒中、がんのいずれも有していない対象者。

また、MI発症後の観察期間中の脳卒中の発症はない被験者。)



(Nurses' Health Study と the Health Professionals Follow-Up Studyの2つのコホート研究のデータです。)



主アウトカムは、

心筋梗塞発症後の食物繊維の摂取量、発症前後での摂取量の変化量と、

全死亡率や心血管疾患死亡率との関連です。



解析の結果、

交絡因子で補正後、


心筋梗塞発症後の食物繊維の摂取量が多いと、

全死亡率が有意に低下する、

という相関が認められたということです。

(5分位で、最高群は最低群に比べて、25%のリスク低下作用)



穀類由来の食物繊維の摂取は、

他の食品由来の食物繊維と比べて、

全死亡率の低下作用がより顕著でした。
(27%のリスク低下効果。)



また、

心筋梗塞発症後に

食物繊維の摂取量が増えた場合でも、

全死亡率の有意な低下が示されました。
(31%のリスク低下)




以上のデータから、

心筋梗塞発症後において、

食物繊維の摂取量が多いと、

予後の改善、死亡率の低下が期待されます。





食物繊維と疾病予防に関して、次のような研究も知られています。



毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下



食物繊維の摂取が多いと死亡リスクが低下



食物繊維サプリメントによる血糖コントロール改善作用



食物繊維による脳卒中リスク低下作用



食物繊維による心血管疾患リスク低下効果





DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しています。



食物繊維
植物由来の食物繊維を1日目安量あたり5,200mg配合




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新規に診断された糖尿病に対する糖質制限+地中海食の改善効果 [2014年05月14日(水)]
昨日に引き続いて、地中海食の効果を示した研究です。


糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、新規に診断された糖尿病に対する地中海食による改善効果を示した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Diabetes Care. 2014 Apr 10.)




地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。



地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



さて、今回の研究では、

新規に診断された2型糖尿病に対する地中海食の働きが検証されました。



具体的には、

ランダム化比較試験として、

肥満を合併し、新規に2型糖尿病と診断された中高年の男女を対象に、


・糖質制限/低炭水化物の地中海食投与群(n = 108)、

あるいは

・低脂肪食投与群(n = 107)

の2群を対象にフォローアップが行われました。



主エンドポイントは、

糖尿病治療薬の開始時点(医薬品投与が必要となった時点)、

糖尿病の寛解、

体重や血糖コントロール、心血管疾患リスクファクターの変化です。




被験者全員が

主エンドポイントに達したのは、


低脂肪群では6.1年後であったのに対して、

糖質制限+地中海食投与群では、8.1年後でした



エンドポイントへの到達平均期間は、

それぞれ、2.8年間 (95% CI 2.4-3.2) と4.8年間 (4.3-5.2)でした。




糖質制限+地中海食投与群では、フォローアップ期間中、32%のリスク低下が認められました。

(0.50-0.89; P < 0.001)




糖質制限+地中海食投与群は、

糖尿病の寛解に達する割合が有意に高く、


最初の1年間では、14.7% (13.0-16.5%)、

続く6年間では5.0% (4.4-5.6%)でした。



これに対して、低脂肪食投与群では、

それぞれ、
4.1% (3.1-5.0%)と 0% でした。



HbA1cなどの糖尿病指標の改善は、

低脂肪食よりも、糖質制限+地中海食群にて顕著に認められました。





以上のデータから、

新規に2型糖尿病と診断された中高年の肥満者に対して、

低脂肪食よりも、

糖質制限の地中海食のほうが、

血糖コントロールの改善、糖尿病の改善に有用であると考えられます。






地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。




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posted at 23:58 | この記事のURL
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25gのオリーブオイルで脳卒中のリスクが26%低下@メタ解析 [2014年05月13日(火)]
栄養学の専門ジャーナルに、オリーブオイルの摂取による動脈硬化性疾患リスク低下効果を示したメタ解析が、イタリアとスペインのグループから報告されていました。
(Br J Nutr. 2014 Apr 28:1-12.)



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。

野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。



地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



さて、今回の研究では、

オリーブオイルの摂取と、動脈硬化性疾患リスクとの関連が検証されました。



具体的には、

症例対照研究、前向きコホート研究、ランダム化比較試験を対象に、


オリーブオイルの摂取量と、動脈硬化性疾患(心臓病と脳卒中)との関係について、

メタ解析が行われています。



心臓病では101,460名、

脳卒中では38,673名が対象となりました。

観察研究では総エネルギー摂取量で補正されています。



解析の結果、

まず、心臓病では、

オリーブオイルの摂取量が25g増えるごとに、

症例対照研究では27%のリスク低下傾向、
(有意差なし)

コホート研究では4%のリスク低下傾向が示唆されました。
(有意差なし)



次に、

脳卒中では、

26%の有意なリスク低下が見出されました。

(95%CI 0.60-0.92)




心臓病と脳卒中を動脈硬化性疾患としてあわせて解析した結果、

18%の有意なリスク低下が認められました。
(95 % CI 0.70, 0.96)



以上のデータから、

オリーブオイルによる動脈硬化性疾患の予防効果が示唆されます。



このメタ解析は、地中海食の健康増進、生活習慣病予防効果を示したPREDIMEDという一連の研究結果とも一致しています。




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。



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大豆イソフラボンによる卵巣がんリスク低下作用 [2014年05月12日(月)]
栄養学の専門ジャーナルに、大豆および大豆イソフラボンの摂取と、卵巣がんリスクとの関連を調べた研究が、豪州と中国のグループから報告されていました。
(Nutr Res. 2014 Apr;34(4):302-7.)



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。


また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用が注目されています。





さて、今回の研究では、

大豆および大豆イソフラボンの摂取と、

卵巣がんリスクとの関連が調べられました。




具体的には、

中国南部の4つの公立病院において、

症例対照研究として、


病理組織学的に確定診断された卵巣がん患者群500名、

対照群500名を対象に、

(平均年齢59歳)



大豆食品の摂取量が面接調査で調べられ、

(大豆、豆乳、新鮮な豆腐、乾燥豆腐、もやし)



イソフラボンの摂取量がUSDA(米国農務省)のデータベースを用いて推計されています。




解析の結果、

卵巣がん患者群では、

対照群に比べて、


大豆製品の摂取が有意に低いことが見出されました。


卵巣がん患者:75.3±53.6 g/日、

正常対照群:110.7±88.8 g/日




回帰分析の結果、

1日あたり120gの大豆を摂取する女性では、

61gの摂取群と比べて、

卵巣がんリスクが71%低下する、

ということです。



同様に、

イソフラボンの摂取も、卵巣がんリスクと有意な負の相関が認められています。
(P < 0.001)

以上のデータから、



大豆製品の摂取による卵巣がんリスク低下作用が示唆されます。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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