今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、日本の大学女子スポーツ選手において、大豆イソフラボン由来エクオールと、月経前症候群および運動能/パフォーマンスとの関連を調べた研究が、近畿大学(Kindai University)のグループから報告されていました。
(J Obstet Gynaecol Res. 2017 Dec 11.)
エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。
エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、
更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。
ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。
日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。
また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、
日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。
エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。
例えば、エクオール非産生者では、
月経前症候群(PMS)
さて、今回の研究では、
日本人大学生の女性アスリートにおいて、
エクオール産生の状態と、
月経前症候群の症状および運動能との関連が検証されました。
具体的には、
横断研究として、
日本人女子大学生アスリート88名を対象に、
大豆負荷後の尿中サンプルからエクオール産生能が測定され、
月経前症候群関連症状および運動成績との関連が調べられています。
解析の結果、
まず、
エクオール産生者は、29.5%でした。
次に、
被験者の54.5%は、月経前症候群の症状により、
競技や練習時の運動パフォーマンスに困難を感じていることがわかりました。
多変量解析では、
運動パフォーマンスの低下リスクと有意に相関する因子は、
・エクオールの非産生者
(odds ratio, 3.34; 95% confidence interval, 1.03-12.20)
・体重制限
(odds ratio, 4.94; 95% confidence interval, 1.47-20.00)
でした。
以上のデータから、
日本人女子学生のアスリートにおいて、
エクオール非産生者は、産生者に比べて、
月経前症候群の症状増悪および運動パフォーマンス低下が示唆されます。
今後、エクオールサプリメント投与による介入試験での臨床的意義の検証が期待される分野です。
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