「郷土の歴史文化掘り起こし隊」の活動の一環として仲間の一人と「聖書勉強会」をはじめている(経過の詳細は、「自己紹介」欄、「歴史文化掘り起こし隊」(アーカイブ)を。)。
ブログに出てくる皆さんの思い、悩み、出来事などと神の摂理とどのように関わっているのだろうか。聖書辞典で調べてみた。結論はお一人お一人で出して頂くしかないが、神仏を全く認めない方には関係のないことかも。
■ 摂理とは,万物の創造者である神の間断なき主権的活動のことであって,造られたすべてのものに対するいつくしみのゆえに(詩145:9),全被造物を保持し(ヘブ1:3),すべての出来事,状況,人間と御使いの行動を統治,支配し(創45:5‐8),自然界,道徳界,精神界のすべてのことを御自身の目的達成のために導きかつ用いられること(エペ1:9‐12)を意味する.
■聖書は,神の主権的な支配が次の領域や事柄に及んでいることを教えている.
(1)宇宙(詩103:19,ダニ4:35,コロ1:17).(2)自然(詩104篇,135:6,マタ5:45).
(3)動物(詩104:21,28,マタ6:26).(4)国・民族(ヨブ12:23,使17:26).
(5)人間の誕生と生涯(詩139:16,イザ45:5,ガラ1:15‐16).(6)人間の栄枯盛衰(詩75:6‐7,ルカ1:52).(7)偶発的に見える事象や事柄(箴16:33,マタ10:30).
(8)神を信じる正しい者たち(詩4:8,5:12,63:8,121:3,ロマ8:28).
(9)神の民の必要の充足(創22:8,14,申8:3,ピリ4:19).
(10)祈りに対する答(Tサム1:19,U歴33:13,詩65:2,マタ7:7,ルカ18:7‐8).
(11)悪しき者の摘発と処罰(詩7:12‐13,11:6).
■このような摂理の信仰は,この世界と神との関係に関する一定の見解に基づいている.それは神を,世界に関係していると共に,世界を越えた存在と考える.
神は全く同時に,内在的であると共に超越的であり,この世の中にあると共にこの世を越えており,私たちの人生にかかわると同時にそれを支配,統治する存在として考える.
一般に「有神論」と呼ばれているこのような世界観は,次の諸説とは
はっきり区別される.
(1)汎神論.(2)理神論.(3)宿命論.(4)自然主義,ニヒルな思想.
■なぜ義人を苦しめている悪者が栄えるのか,悪者の栄えはしばしのことであり,神はやがてこの世に介入され,彼らに報いられる(詩37篇,50:16‐21,73:17以下),神がそのようなことを許されるのは,時には信者に悔改めの機会を与えるためである(ロマ2:4‐5,Uペテ3:9,黙2:21),神は終りの日に最終的な審判をもって悪者を除かれる(ロマ2:3以下,12:19,ヤコ5:1‐8),と教えている.
■なぜ義人の生涯に悲惨な出来事や災害が襲うのか,
旧約聖書は,悪者をさばく終りの日がくる時,主は正しい者の義を光のように輝かせ,彼らを支える(詩37篇,マラ3:13‐4:3).苦難は信者の成長のために主が与える訓練である(詩119:67,71,箴3:11以下).苦難に懸命に耐えるなら,神に栄光を帰すことができ,ついには神の祝福を受けるようになる(ヨブ1,2,42章).神との交わりは人間にとって最高の祝福であるので,それにあずかる者はこの世における外的な困窮によって最終的に打ちのめされることがない(詩73:14,ハバ3:17‐18),と教えている.
■新約聖書によると,初代のクリスチャンは,苦しみにあずかることはイエスを受け入れた者であることに不可避なことと受け止めると共に(ヨハ15:18以下,使9:16,ピリ3:10以下,Tペテ4:12‐19),彼らに約束されている終りの時の朽ちない希望(Tペテ1:3以下)と,苦難に打ち勝たせるイエスの力(Uコリ1:3以下,12:9‐10)とを知っていたので,あらゆる境遇に対処することができ(ピリ4:11‐12),苦しみの中にあっても圧倒的な勝利者として生きることができた(ロマ8:35以下).
■神の摂理に対する信仰は,イエスを受け入れる者に、どのような時や状況でも、謙虚に神により頼む信仰と忍耐と希望とを与える(詩40:13以下,60篇,ヤコ5:7以下,Tペテ5:6‐7). ∈新キリスト教辞典(いのちのことば社)要約∋
■ イザヤ45:19 わたしは隠れた所で、地の闇の所で/語ったことはない。…………………わたしは主/正義を語り、公平を告知する者。
45:20 国々から逃れて来た者は集まって/共に近づいて来るがよい。偶像が木にすぎないことも知らずに担ぎ/救う力のない神に祈る者。
45:21 意見を交わし、それを述べ、示せ。だれがこのことを昔から知らせ/以前から述べていたかを。それは主であるわたしではないか。わたしをおいて神はない。正しい神、救いを与える神は/わたしのほかにはない。
45:22 地の果てのすべての人々よ/わたしを仰いで、救いを得よ。わたしは神、ほかにはいない。
45:23 わたしは自分にかけて誓う。わたしの口から恵みの言葉が出されたならば/その言葉は決して取り消されない。わたしの前に、すべての膝はかがみ/すべての舌は誓いを立て
45:24 恵みの御業と力は主にある、とわたしに言う。主に対して怒りを燃やした者はことごとく/主に服し、恥を受ける。
■因みに、ブログを拝見していて、気になったことやそのことについて聖書ではどう考えているのか調べたことを『絆/癒し/赦す/喜び… (アーカイブ)』に記してます。ご関心のある向きはご覧下さい。